いよいよ、後半部の加工に、、、。

胴体部~後部テーパー部に、、、。


なんか、チャンバーとは思えない形状に、育っていきますね。

もともと、有機的なチャンバー製作が、目標でもありますが、2ストローク エンジンの、排気装置としても、機能しなければ意味をもちませんからね、ですから各ピース接続毎に、検寸します。

ここから、サイレンサーへと、形状は、導かれます。
鬼門が、待ってます! 通常のチャンバー形状では、このように渦巻きませんが、( なるべく直線的に、R形状も緩やかなチャンバーが、理想です ) が! そうしますと 鬼門が邪魔をします、胴体部の位置が後退、丁度 リア ショック のリンク位置に干渉、さらに ステップ ブラケット との挟み撃ちになりますね。
加えて、レーサーなどの 競技車両ですと、アンダー カウル が付きますので、下にも逃げにくいですね。
非常に、切ないんです! で、この辺の位置には、ほとんど凹ましが、チャンバーに存在しますね。
逃げ を創るんです。
創り手としては、やりたくは無い加工! しかし止むをえませんからね。
今回の、SDRチャンバーは、ノーマル 形状を踏襲してますが、その理由が、お判りかと思います。
前半部のエキパイ長を、損なわず、エンジン下に、極力収まるように、工夫してみました。
ジャ0ル チャンバーも、巻いてますが、当然の形状ですね。
それでも、逃げ 加工は避けられなかったようですね、惜しいな~と感じます。
勿論、良くない!という訳じゃないんですね、良いチャンバーですよ。
スチール製ですが、鈑厚も おそらく 1.2ミリ ありますので、丈夫ですね。
補強ステーも、シッカリ接合されて、振動による テール パイプの割れ、破損を防ぎます。
錆びは、発生いたしますが、鈑厚が、ありますから錆び取りの為の、ショット( サンド ブラスト )加工も
可能ですね。
長くなりましたが、 チャンバー 一つにも、いろんな要素を、考えて工夫されて創られています。
その事を、少しだけでも、心の片隅に置いて頂けると、幸いです。
一期工房 原田